高麗人参には抗利尿効果やホルモン分泌効果などがあり、体に必要な水分を保持するという効果があります。※糖尿病にかかると、血中に過剰にある糖を体外に排出させようと利尿作用が進みます。
血糖値が高い時の利尿は糖を尿から排出させるので体にとって有効ですが、その状態が続くと血中に糖が多くないにも関わらず尿が出てしまい体が疲弊してしまいます。
その必要以上の利尿を抑えるのが高麗人参の仕事です。
高麗人参は膵臓に作用する働きがあります。
膵臓にはホルモンとしてグルカゴンという、糖を体に増やす作用のあるホルモンと、インスリンという血中の糖を細胞に取り込む作用のあるホルモンとがあります。
糖尿病の場合は、このうちグルカゴンの分泌が増え、インスリンの分泌が弱くなっているとされています。
高麗人参は、血中に糖を増やすグルカゴンを抑制し、細胞に糖を取り込ませるインスリンの分泌を高めることが分かっています。
高麗人参には内臓の働きを活性化させるという働きがあります。
糖尿病の原因の一つとして内臓の機能低下があります。機能が低下してしまうことにより、膵臓からのインスリンの分泌や、肝臓の持つ糖新生機能などに問題が生じて血糖値が上昇してしまいます。
高麗人参にはこれら内臓の機能低下が要因となって生じる糖尿病の改善に効果を発揮してくれます。
血糖値はストレスによって上昇します。
理由は脳や筋肉は糖を栄養素としているからです。血液中に糖を増やし、ストレスに対応しようとしているのです。
このストレスが一過性なら問題ありませんが、長期に及ぶと血糖値が上がりっぱなしになってしまうので糖尿病を発症させてしまいます。
高麗人参には中枢神経に働きかけてストレスを緩和させるという作用があるので、ストレスによって生じる血糖値の上昇を抑制します。
高麗人参には血糖値の上昇によってもたらされる血流障害を改善するという働きがあります。
血流障害が長期に及ぶと、細かい血管が集中している目や下肢、腎臓などが傷害されて、様々な合併症を引き起こします。
高麗人参には血流障害の原因となる血小板の凝集を抑制するという働きや、血管の収縮を抑制する効果、循環器系の動きを活発にして全身の血流を改善する効果などがあることから、血流障害による不快症状の改善に役立ちます。
その他注意点として、高麗人参を服用すると胃腸の働きが高まり、食欲が増す傾向にあるので食べ過ぎには注意が必要です。
高麗人参には全身のエネルギー代謝を活発にするという働きがあります。主に脂質や糖質などの人体における代表的なエネルギーの代謝を活発にします。
これらエネルギー代謝が活発になることにより、エネルギーの摂りすぎによる血糖値の上昇を抑制することができます。
特に糖尿病ではないものの、糖質や脂質の摂りすぎが気になる方、血糖値が上がり始めた糖尿病予備軍の方に効果的です。
「絶対、糖尿病が治るわけではない」
高麗人参は糖尿病に対して優れた効果効能が期待できますが、全ての方を速やかに改善に導くというものではありません。
あくまでもそのような効果があるという程度であり、治療に用いられるほどの効果がある訳ではありません。
糖尿病が疑われる場合には、まずは医療機関を受診して、自分の体を把握すると共に、医師の指示に従い治療を行うようにするのが基本です。
そうした上で、高麗人参を用いて体質改善を行っていくというのはとても意味のあることです。
2型糖尿病で生活習慣が原因の糖尿病を発症している場合には、生活習慣が原因なので、まずは生活習慣を改善しなくてはなりません。
過食やストレス、飲酒、運動不足、喫煙などを改善しつつ、医療機関にて治療を行い、高麗人参などの健康食品を利用するというのが順序です。
生活習慣を改善せずに薬や健康食品に頼るという行為は、症状を悪化させてしまう可能性が高くなるのでまずは生活習慣を正すということを行うようにします。