心臓は弱ると心臓の筋肉及び電気信号に問題が生じやすくなるので、不整脈が出やすくなります。漢方の知恵では気陰両虚といって、心臓の弱りと全身的なミネラルバランスの悪化によって脈の異常が生じると記されています。
もちろん、弱りだけではなく、ストレスによる神経の高ぶりや胃腸の不具合、寝不足、一時的な運動負荷や労働負荷、刺激物の摂取などが原因になることもあります。
これらを踏まえ、何が原因となっているかを考え、心臓の機能低下が原因であると思える場合に高麗人参を用いるようにします。
などの症状が出やすくなります。また、不整脈や動悸などを感じることも多くなります。
心臓は筋肉で出来ており、例えばスクワットなどをやりすぎると足の筋肉が疲れてしまうと同様に、心臓の筋肉を酷使しすぎると心臓の筋肉が疲れてしまい「不整脈」などを生じさせる原因になります。
当然ですが、心臓が疲れやすい人の割合が多いのが高齢者です。高齢者は手足の筋力も低下しているのと同様に、心臓の筋力も低下しています。それ故、不整脈や動悸など心臓の機能低下を示す不快症状も多くなります。
このような高齢者の心機能の低下に役立つのが高麗人参です。高麗人参は漢方薬の中では上薬といって、効果が素晴らしく副作用が少ない生薬に認定されています。それ故、副作用が出やすい高齢者でも安心して使用することができます。
ストレスを感じている時は鼓動が早くなります。ストレスが一過性なら問題ありませんが、慢性的となると常に心臓は早い鼓動を強いられているので、徐々に疲れてしまい、ひどい場合には心機能が低下して様々な心疾患の原因になります。
ストレスだけではなく、過労や寝不足、性生活過多、運動不足、食生活の偏りなどがあると、心臓の機能に問題が生じることがあるので注意が必要になります。
特に、過労+ストレスがあり、それをアルコールでごまかすといった生活をしている場合には、心臓はかなりの負担を強いられている状態なので、心臓の機能が低下してしまい様々な不快症状、病気が引き起こされることがあります。
これら全ての不整脈が生じている場合には、速やかに医療機関を受診して治療の必要性を検査しなくてはなりません。
心臓の異常は即「命に直結」するので、些細な異常でもその原因を調べなくてはなりません。
高麗人参は漢方薬の中で「上薬」と呼ばれており、飲み続けても副作用が少なく、健康を養い生命を延長してくれる薬に分類されています。このような上薬に分類される高麗人参はもちろん高血圧に対しても効果があります。
血栓を防いで血管を丈夫に保つという作用により、高血圧を予防するという働きがありますが、一方で、体を元気にするというという働きが強いことから、血管の収縮を促してしまい、血圧を上昇させてしまうというデメリットもあります。
このように相反する働きがあるので、血圧に対して利用する場合には、自分の体質と高麗人参の作用について把握しておくことが大事になります。
これらの効果で血液の流れを良くすると共に、血管内皮の硬化を抑制する効果にも期待できるため、高血圧の予防/改善につながります。
また、こういった効果は高血圧に対して有効と考えられていますが、強い効果ではないので、日頃から長期的に摂取することで、初めて効果を得ることができます。
高麗人参が持つ心身を元気にする作用や、体内の水分保持力を向上させるなどの働きが、逆に高血圧を悪化させてしまうことがあります。
心身が元気になる
=神経が高ぶりやすくなり、血管を圧迫するというデメリットが増す。
血中水分量が増える
=血圧が上昇してしまう。
この血圧上昇は、普段よりストレスを感じている方や、肥満傾向がある方、動脈硬化が進んでしまっている方、腎臓に問題があり水分排出能力が低下している場合などにリスクが高まります。
もし、高麗人参を服用して血圧が上がってきてしまった…という場合には、服用量を減らすか、服用するのをやめるなどして、いったん様子を見ることが肝心です。
高麗人参を血圧の安定に役立てるためには、高麗人参が自分の体に合っているということが大前提になります。
高麗人参は漢方の世界では薬として扱われており、薬になるということは「合う人と合わない人とがいる」ということを覚えておかなくてはなりません。
高麗人参が合う人の目安
高麗人参が合わない人の目安
高血圧のほとんどは生活習慣が原因となります。ということは、生活習慣を改善することで改善できるということになります。
高麗人参などを利用すると共に…
寝不足や食べ過ぎ
運動不足
不規則な生活習慣
塩分の摂りすぎ
野菜や果物の摂取不足
脂質や甘いものの摂りすぎ
ストレス
喫煙や飲酒
などを改善することが、血圧を正常に戻すためにはとても重要となります。
脈拍が遅い時に考えられるのが心機能低下や不整脈、体が冷えている時、疲れている時、睡眠中などです。
特に重要なのが心機能低下や不整脈であり、これらは命に関わる疾患が原因で生じていることもあるので、専門の病院を受診して原因を確認する必要があります。
病院などで問題なしと診断され、脈が普段よりも遅く心身が疲れやすいという場合には、高麗人参を用いることで不快症状の軽減につなげることができます。
高麗人参は「少量」用いると神経を興奮に導き、「大量」に用いると逆に鎮静に導くという特徴があります。なので脈拍が遅い場合には少量の人参を使い、神経を興奮させることにより脈拍数を高め、心身の疲れやだるさを改善することにつなげます。
脈拍が早い時に考えられるのが心機能低下や不整脈、ストレス、緊張、興奮、神経の高ぶり、発熱、運動などです。
先ほどと同様に、心機能低下や不整脈は命に関わることがあるので、病院を受診して病気の有無を確認するようにします。その他、意味もなく鼓動が早くなっている場合には、パニック障害などの神経の病の可能性があるのでそちらの病気に対しての可能性も確認するようにします。
全ての病気が排除された場合には、ストレスや心身の機能低下による影響が考えられます。
高麗人参は心身の機能低下によって生じている「脈拍の亢進(早くなっていること)を抑制する」という効果があるので、【疲れやすい、汗が出やすい、食欲不振、めまい】などの体力低下の症状がある場合には、高麗人参の使用が効果的です。
脈拍の改善のために高麗人参を利用する場合に注意すべきことがあります。それは、高麗人参には「心臓の神経を刺激する」という働きがあるので、神経過敏によって脈拍に異常が生じている場合には、症状を悪化させてしまうことがあるのです。
特にパニック障害やストレスなどによって脈拍が乱れているような場合に用いると、逆に症状を悪化させてしまうことがあるので注意するようにします。
高麗人参は心臓の働きを高めるという作用があります。主に疲れた心臓の筋肉及び神経に作用してその働きを高めることができます。これにより、心臓が疲れているという方に適応になります。
これらの症状があり、心身の機能低下を自覚している場合には、体質改善のために高麗人参を服用すると効果を実感することができます。
高麗人参を心臓の働きを改善するために用いる場合には、まずは数回使用して自分に合っているかどうかを確認するということを行うようにします。
高麗人参は比較的作用が強いので、1回服用するとすぐに効果を実感することができます。同時に副作用の方もすぐに出やすいので、合っているか否かの判断を早めに知ることができます。