管理人
「女性特有のバランス」を整えるために高麗人参を取り入れる方がふえています。
高麗人参の最大の効果といえば補気といって気を補うという効果です。気とは元気、正気、病は気からなどといった言葉がある通り、肉体や脳神経、内臓を動かすための指令となるものをいいます。
具体的にいうと自律神経や神経伝達物質、ホルモンなどの働きを示します。このような働きを持つ高麗人参の女性への効果についてご説明します。
管理人
「女性特有のバランス」が崩れると、エネルギーが不足になりやすく、気分の高揚が得られにくいことから、これらを補う効果のある高麗人参がととても効果を発揮します。
女性には毎月、月経があり血液が失われるために気力も体力も失われがちなうえ、体形を気にするために、食が細くなり栄養バランスも悪化しやすいという悪循環にあります。
ストレス社会でもあることから、女性ホルモンのバランスが不安定な方も多く、PMSや月経痛、更年期障害といった体の不調を訴える女性もふえています。
高麗人参は気を高める効果により、胃腸や肺、心臓、肝臓などの働きを高めたり、ホルモン系の活性、骨髄による血液の生成を促す効果によりエネルギーの生成能力を高めます。
更にホルモン系を活性化させて、気分を高めて全身を活性化させる効果があり、特に疲れやすく冷え性という体質の方の不定愁訴(ふていしゅうそ)に適しています。
貧血傾向 ・ めまいや立ちくらみ ・ 冷え性 ・ 食が細い ・ 慢性頭痛 ・ 慢性的な便秘 ・ 髪の毛や爪、皮膚が弱い ・ 疲れやすい ・ むくみやすい ・ 眠りが浅い ・ 月経不順(周期が伸びる傾向にあり経血量の少ない)
高麗人参の心臓に対する効果ですが、高麗人参は少量だと心筋を興奮させ、大量だと鎮静させるという効果を持ちます。
しかし、一般的には大量に服用するということはあまり考えられないので、心筋を興奮させ元気にさせるという効果をいいます。
高麗人参が心筋を興奮させることを簡単にいうと、心臓というのは全て筋肉が生成されているのですが、その筋肉の働きを良くするという効果があるのです。
腕や足の筋肉も同様ですが、筋肉が興奮して初めて早く走ったり、重いものを持ち上げたりすることが出来るのです。
もし筋肉が緊張しなければ、素早く動くことや重いものを持つことが出来なくなります。同様に心臓も興奮があり、リズミカルに動くことで全身に血液を供給することが出来るのです。
高麗人参には女性ホルモンの活性を促すという働きがあります。また、女性ホルモンの働きである「炎症の抑制」「保水力の向上」「貧血の改善」「コラーゲンの生成を促す」などの効果を高める効果も併せ持ちます。
これらの効果により、女性ホルモンの減少によって生じる更年期障害を改善することができます。
特に、女性ホルモンの減少によって心身の機能が低下してしまい、心身共に疲れてしまっている…という方の症状改善に効果を発揮します。
更年期障害が出始めの時(50歳で閉経だとすると45歳〜52歳くらいの時)というのは、脳の興奮性が強くでる場合が多いものです。そのため些細な事ですぐカッとなってしまいがちです。
それ以降になると、女性ホルモンの減少による「貧血症状の悪化」「体力の低下に伴うめまい」「冷え性の悪化」「肌や髪の毛の弱り」「体力・代謝の低下による肥満」などといった、気力や体力の低下によって生じる不快症状が増えてきます。
高麗人参にはこのような気力や体力の低下によって生じる不快症状の改善に役立つという効果があることから、主に更年期障害後期の不快症状に適応になります。
高麗人参は更年期から出始める身体能力の低下にも効果があります。
これらは更年期というよりも老化によって生じる不快症状ですが、高麗人参には老化を防止するという働きもあります。このことから、更年期以降に生じる各種老化現象の抑制、改善に対しても用いることができるということになります。
詳しくは>>高麗人参のアンチエイジング効果
高齢者特有の痴呆や筋力低下、胃腸の働き低下、五官の機能低下など、様々な機能低下を伴う症状改善に用いることができます。
管理人
高麗人参服用の目的が「貧血」「冷え性」「疲れやすい体質」の改善の場合において、「半年以上の服用で効果を実感した」女性が多いようです。
高麗人参はやる気を高める効果があり、「すぐに元気になる」「体が温かくなる」「食欲が出てくる」といった「気持ちや気分面での効果は早くに実感できる」と思います。
しかし、血液量やホルモン量などはすぐに増えるものではないので、貧血に伴う症状やアンチエイジング、爪や髪の発育など物質面での効果は最低3か月〜半年程度かかるのが普通です。
高麗人参は体質に合っていればかなりの高確率で効果を感じる生薬ですが、逆に不快症状が強い場合には、長期に渡る体質改善を要するということですので、そのつもりで用いるようにしましょう。
高麗人参が逆効果となる場合
このような症状は脳が過興奮状態の可能性が高いので、高麗人参は用いないほうが無難です。もし使ってしまったとしたら、症状が悪化することが考えられます。
なぜかというと、高麗人参には心身を元気にする働きがあり、心身の機能が低下している場合には改善に働きますが、ストレスなどによって神経が高ぶっている時に摂取してしまうと、逆に興奮を助長することになるからです。