不眠で悩む方は全体の4割いるといわれています。そんな不眠に有効なのが高麗人参です。
高麗人参は滋養強壮という効果が有名ですが、眠りを改善するという目的でも使用されています。
人は虚弱になればなるほど精神的に敏感になり、ストレスにも弱くなるといわれています。
事実、病気などで体が弱るとストレス耐性が著しく悪くなるというデータもあります。
高麗人参には飲むと睡眠薬のように眠たくなるといった効果はありませんが、長期に渡り続けることにより体を強化しストレス耐性をアップさせるという働きを持ちます。
このような働きにより、結果根本から睡眠の質を向上させることができるのです。
人間の眠りは自律神経に支配されており、日中は交感神経が優位になり心身を興奮させ、夕方以降は副交感神経支配となり体をゆっくりと休息させるといったリズムがあります。
このリズムはシーソーのようになっており、日中にしっかり交感神経を刺激しないと夜間の副交感神経が刺激されないというメカニズムになっています。
高麗人参にはこのシーソーをしっかりと揺り動かすという作用があり、日中はうつらうつらとしていて元気がなく、夜になると目が冴えて眠れなくなる、あるいは夢ばかり見て熟睡した気がしないといった、リズムの狂いを正確なものに治してくれます。
高麗人参には心身を元気にするという効果があるので、ストレスによってイライラが増している状態の時には適しません。
このような状態の時は24時間交感神経が亢進している状態なので、高麗人参を摂取しても治すことはできません。高麗人参を用いる場合は、ストレスが長引いて心身ともに消耗しきった時の不眠に用いるようにします。
睡眠はホルモンによっても左右されます。
睡眠に関わるホルモンとしては「メラトニン」と「セロトニン」があります。
この両者は密接に関わっており、セロトニンの分泌が始まってから13時間後にメラトニンが分泌されて眠たくなるという関係性があります。
よって、朝起きてすぐにセロトニンを分泌させるべく、分泌に必要な日光浴やウォーキング、人と話をするなどのアクションが必要になります。